五十嵐威暢氏のサインデザインとパブリックアートに関する活動と功績に対して

五十嵐威暢

2025年(第59回)
五十嵐威暢氏のサインデザインとパブリックアートに関する活動と功績に対して
作品名五十嵐威暢氏のサインデザインとパブリックアートに関する活動と功績に対して
作品代表者五十嵐威暢
受賞コメント五十嵐威暢は、デザイナー・彫刻家として、約60年にわたり常に時代の先端を切り拓いてきました。1970年代、「デザイナー」という言葉がまだ一般に浸透していなかった時代から、環境グラフィックやサインデザインの分野で建築家と積極的に協働し、領域を越えた表現に挑戦し続けました。また、海外の優れたデザイン事例を紹介する書籍を企画・編集し、日本と海外のデザイン界をつなぎ、国内デザイナーのレベルアップにも大きく貢献しました。2025年2月の急逝から半年あまりが経った10月、五十嵐が1981年にデザインしたPARCOロゴなど立体アルファベット作品に焦点を当てた展覧会が、開業50周年を迎えた札幌PARCOで大規模に開催されました。現在も、五十嵐の活動に敬意を表する展覧会の開催打診が各地で続いており、その功績の大きさを改めて実感しています。この度の受賞を励みに、今後も五十嵐威暢の仕事を大切に受け継ぎ、多くの方にその魅力を伝えてまいります。 五十嵐威暢美術館かぜのび 山岸正美・羽田麻子・大畠ひとみ
<特別賞受賞理由>
1971年に五十嵐威暢デザイン事務所を設立し、グラフィックデザイナーとして活動。まだ日本においてサインデザインという分野の重要性が浸透していない時代、建築サインや環境グラフィックを重視し、その領域を確立すべく尽力した。アクソノメトリック図法によるアルファベット作品(サイン文字)は世界的に注目され、多くのクリエイターに影響を与えた。また、公共空間でパブリックアートやストリートファニチャーを制作し、アートの役割が街に活力を与えることを示した。後進の育成にも積極的に関わり、大学の学部創設や各種教職を歴任し、デザイン教育に大きな貢献を果たした。故郷である北海道で太郎吉蔵デザイン会議を企画するなど、デザインによる地域活動や社会貢献などにも寄与した。