ふじのくに地球環境史ミュージアム「全地球史」
株式会社丹青社
:
石河孝浩
作品名ふじのくに地球環境史ミュージアム「全地球史」
施設正式名称ふじのくに地球環境史ミュージアム
作品代表者石河孝浩
作品代表者所属株式会社丹青社
所在地静岡県
竣工年202412
展示デザイン
株式会社丹青社 石河孝浩
グラフィックデザイン
株式会社6D-K
展示アドバイザー
東京大学総合研究博物館 洪恒夫
施工
株式会社ニホンディスプレイ
クライアント
静岡県
撮影
Level9
受賞コメント地球をマクロ視点で捉えた地球史の展示室を、「空間のマスキング」と「情報のマスキング」によりデザインした。
廃校教室の床全面をパンチカーペットで覆い、一部を切り取って床を表出させ、展示の場を浮かび上がらせた。そして岩石とタイポグラフィを配し、床面全体をビジュアル表現した。一方、壁面ではパンチカーペットを用いた文字情報の表示と隠蔽により、来館者の知的好奇心を刺激することを狙った展示解説を展開。なお、壁材は切り取ったパンチカーペットを再活用し、サステナビリティにも配慮した。
作品意図地球をマクロ視点で捉えた地球史の展示室。世界と時間の2つの旅を行き来し、岩石が語る歴史を探る空間をデザイン。廃校教室の床全面をパンチカーペットで覆い、一部を切り取り床を表出させ、展示の場を創った。そこに岩石標本とタイポグラフィを加え、空間全体をビジュアル表現した。壁面では情報の表示と隠蔽により、来館者の興味を促す解説を展開。尚、壁材は切り取ったパンチカーペットを再活用しサステナビリティにも配慮した
この作品は空間そのものがメッセージとなる優れた展示デザインである。床面が「世界」を、壁面が「時間」を表現し、これらが有機的に結びつくことで、展示内容が空間と一体化している。そして、絶妙なマスキング技法が生み出す視覚的リズムは、訪問者の目を自然と各展示へと導き、情報を伝えるだけではなく、感覚的な体験を生み出している。
また、廃校教室の記憶を宿すフローリング床がマスキングによって新たな表情を見せることで、展示と空間が呼応する一体感を生んでいる点も評価したい。[平手健一]