リノア北赤羽

studio yumakano : 狩野佑真

2021年(第55回)
リノア北赤羽
作品名リノア北赤羽
作品代表者狩野佑真
作品代表者所属studio yumakano
所在地東京都
竣工年2020
ディレクター studio yumakano 狩野佑真
デザイナー 美山有
インテリアデザイナー 株式会社ツバメアーキテクツ一級建築士事務所
施工者 株式会社プラクト
クライアント 株式会社リビタ
撮影 長谷川健太
受賞コメント社員寮として使われていた古い集合住宅を、リノベーションによって新たな分譲住宅へと改修した案件です。住戸の改修だけでなく、共用部にはシェアキッチンや多目的スペース、パーゴラ、シェアランドリー、屋上デッキなど多くの機能が新たに設けられ、屋外にはフルーツガーデンなどのグリーンコモン、EV充電場や洗車スペース、シェアキッチンに隣接するカフェや路上に開かれたベンチなども設置されています。そこに住まう人々だけでなく、地域住民も流動的に行き来する、町に開いた住まいとなることが想定されました。 サイン計画は、この新たな共用部分のあり方に対して「コミュニケーションを促す装置としてのサイン」をコンセプトに、誰にでもわかりやすく、暮らしの中に溶け込む、生活の中で触れ合うモチーフを用いながらデザインしました。洗濯物のような案内板、時計のような階数表示、定規のような身長計など、サインがただの機能としてだけでなく、遊び心があり、これをきっかけに会話が生まれるような装置として存在することを目指しました。また、改修計画であることから、屋内階段やゴミ捨て場、駐輪場など、ある程度元の姿を留めざるを得ない場所がありました。そのような建築的に手を入れられない場所に対しては、あえてサインを大胆に用いて新たな魅力を与えることを試みました。例えば屋内階段には、通常最低限のサイズで設置する階数表記をスラブからはみ出すほど大きく入れてみたり、ゴミ捨て場の扉のピクトサインをあえて目立つようにデザインしてみたりと、日常生活に欠かせないけれど疎かになりがちな空間をちょっと楽しくなるような空間へと変えました。 今後、SDGsが推進されていく中でさらに改修の案件が増えることが予想されますが、今回の試みによって、改修の現場における新たなサインのあり方の可能性が提示できたのではないかと思います。