対馬博物館

株式会社6D-K : 木住野彰悟

2023年(第57回)
作品名対馬博物館
作品代表者木住野彰悟
作品代表者所属株式会社6D-K
所在地長崎県
竣工年2022
ディレクション 株式会社6D-K 木住野彰悟
デザイン 株式会社6D-K 木住野彰悟
デザイン 株式会社6D-K 加藤乃梨佳
施工 株式会社鎚絵 大野浩介
家具デザイン 株式会社石本建築事務所 大橋航
建築設計 株式会社石本建築事務所 能勢修治
建築設計 株式会社石本建築事務所 大橋航
Ⅱ工区建築施工 内山・昭大特定建設工事共同企業体
展示設計 株式会社トータルメディア開発研究所 紀伊健
照明デザイン 株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツ 窪田麻里
照明デザイン 株式会社ライティング プランナーズ アソシエーツ 村岡桃子
ランドスケープ 小野寺康都市設計事務所 小野寺康
ランドスケープ 小野寺康都市設計事務所 小粥慶子
クライアント 対馬市
撮影 sinca 藤本伸吾
受賞コメント九州と韓国の間に浮かび「国境の島」長崎県・対馬の対馬博物館のサイン計画です。
日本と交易国の間で板挟みになった対馬の宗氏が日本の将軍や朝鮮国王の「偽造印」を制作し、両者の関係を取り持ったという象徴的な事象があり、その「偽造印」をモチーフにサインをデザインしています。[br]また韓国人を中心に多くの外国人が訪れる場所のため、通常日本語の補足的に表記される英語・韓国語を日本語と同じ大きさで盤面に表記しました。歴史的な外交の地としての体験や、立地的なあり方を汲み取ってデザインしたことで、この対馬という地になる博物館ならではのサインの表現になったと思います。(木住野彰悟)
選評(廣村正彰)
対馬は大陸との間で常に緊張を強いられた島で、交通・貿易・軍事面の要であった。古来様々な出来事による出会いと戸惑う感情なども計り知れない。連綿と担ってきたその史実や交流の資料を集めた博物館のサインは、錆と「印」のモチーフを用いることで、時の長さと奥深さを感じさせる。韓国語を同等に配した正統的なタイポグラフィと金属の厚みも凛とした佇まいで館のアイデンティティを見事に表現した。