石巻市震災遺構門脇小学校

株式会社6D-K : 木住野彰悟

2023年(第57回)
作品名石巻市震災遺構門脇小学校
作品代表者木住野彰悟
作品代表者所属株式会社6D-K
所在地宮城県
竣工年2022
ディレクション 株式会社6D-K 木住野彰悟
デザイン 株式会社6D-K 木住野彰悟
デザイン 株式会社6D-K 加藤乃梨佳
施工 株式会社日の丸ディスプレー仙台
建築設計 佐藤光彦建築設計事務所 佐藤光彦
建築設計 鈴木弘人設計事務所 鈴木弘二
建築設計 鈴木弘人設計事務所 鈴木大助
建築施工 遠藤興業株式会社
設計協力 she | design and research office 菅原麻衣子
展示 株式会社日展
クライアント 石巻市
撮影 sinca 藤本伸吾
受賞コメント津波火災の被害状況を残す唯一の施設として、また後世に残る重要な情報を多く含んだ施設なので素材や色には細心の注意を払い、デザインにはとても苦慮しました。
小学校の空気に自然に溶け込むように、また燃え残った机が実際に展示されているので、机や椅子の天板・パイプ脚のディティールをサインの躯体に使用しました。外部サインでは小学校の姿が隠れないようにフェンスを盤面に使用、塩害と耐久性を考えローバル塗装の地のままのグレーを使用しました。
空間に馴染むサインでの受賞はとてもうれしく、またこの受賞がこの震災遺構のことを知ってもらえるきっかけになればと思っています。(木住野彰悟)
選評(宮崎桂)
震災遺構となった石巻市門脇小学校のサイン計画である。内部サインは小学校の教室で使う机や椅子をモチーフにしたという。それが見る人に伝わるかどうかは別として、重くなりがちな場所に優しくさわやかな雰囲気を与え、好感が持てる。外部は、説明サインが内部と同一のデザインであるのに対し、名称サインのみ背後の見通しをよくする理由で全く別のデザインとなっているのだが、写真を見る限り見通しに問題はなさそうで、むしろ一つの目的を持った施設でサイン計画のストーリーが分断されていることの方が気になった。