2022年度グッドデザイン賞 受賞展・受賞祝賀会 展示グラフィック

株式会社日本デザインセンター : 色部義昭

2023年(第57回)
作品名2022年度グッドデザイン賞 受賞展・受賞祝賀会 展示グラフィック
作品代表者色部義昭
作品代表者所属株式会社日本デザインセンター
所在地東京都
竣工年2022
ディレクション 株式会社日本デザインセンター 色部義昭
総合ディレクション パノラマティクス 齋藤精一
コンセプトディレクション 株式会社POOL 小西利行
空間ディレクション 有限会社永山祐子建築設計 永山祐子
マテリアルディレクション JIN KURAMOTO STUDIO INC. 倉本仁
デザイン 株式会社日本デザインセンター 埴生拓也
デザイン 株式会社日本デザインセンター 藤谷沙弥
空間設計 有限会社永山祐子建築設計
施工 株式会社乃村工藝社
施工 株式会社ディー・エヌ・エー
施工 株式会社ADKクリエイティブ・ワン
プロデュース 株式会社日本デザインセンター 森田瑞穂
クライアント 公益財団法人日本デザイン振興会
撮影 表恒匡
撮影 株式会社日本デザインセンター 岡庭璃子
受賞コメント展示全体で可能な限り環境負荷を抑えることで、グッドデザイン展自体をグッドな取り組みに進化させるプロジェクトです。""Change for Good"" の考え方をもとに、赤いラインを引くという最低限の要素で最大の効果を生むアイデンティティを構築しました。使用後のリサイクル性にも配慮した素材を選び、サインにもリース品や再生素材を活用。従来の展示に比べて、廃棄物を大幅に削減することに成功しています。素晴らしい2つの賞をいただけた要因は、テーマの切実さと優秀なクリエイティブチームとのコラボレーションによるものと思っています。ありがとうございました。(色部義昭)
招待審査員賞(小林章)
良いデザインとは何か。ひと言で表すならそれは「伝えたいことがひと目見てわかるデザイン」です。それを具体的に見せたのがこの展示で、意図的に水平垂直を揃えない赤いテープのグラフィック、輸送用のパレットを積み上げた展示台などから、展示が一時的なものであって、使われた材料は複雑なプロセスを経なくともすぐに再利用可能であることが誰の目にも明らかです。環境への負荷を抑えようという試みのデザインが増える中、言葉での説明が要らないこの明快な手法は評価に値します。

選評(山田晃三)
Goodとは何なのだろう。赤いマスキングテープが駆け巡り、何もない空間に血液が流れる。命が吹き込まれ空間が再生する。Gのマークから送りだされる赤い血液は、循環型社会への姿勢を各所に、かつ端的に表現している。Good Design賞とは65年間にわたり、日本の社会や暮らしの価値観をアーカイブし続けた歴史である。大切なのは今年のGoodをどう切り取り人々の記憶に刻むかである。こうした展覧会や祝賀会をとおしてチャレンジする創作行為によって、現代のGoodの意味が、いっぽうで刷り込まれるのだろうと強く感じたのである。