奄美大島世界遺産センター

合同会社わくわくデザイン : 河合洋平

2023年(第57回)
作品名奄美大島世界遺産センター
作品代表者河合洋平
作品代表者所属合同会社わくわくデザイン
所在地鹿児島県
竣工年2022
ディレクション 合同会社わくわくデザイン 河合洋平
建築設計 合同会社わくわくデザイン 望月星斗
デザイン 有限会社デンバクファノデザイン 中原崇志
デザイン 有限会社デンバクファノデザイン 土居誠史
デザイン 有限会社デンバクファノデザイン 永田耕平
デザイン 有限会社デンバクファノデザイン 丸古実
デザイン 株式会社GK設計 鎌田博美
イラストレーター ミロコマチコ
イラストレーター 下間文恵
映像制作 株式会社レンズ 森下昌敬
施工 竹山建設株式会社
施工 株式会社乃村工藝社
施工 株式会社つむら工芸
クライアント 環境省沖縄奄美自然環境事務所
撮影 神宮巨樹
受賞コメント2021年、世界自然遺産に登録された奄美大島。
世界遺産センターは遺産価値の理解と保全の普及を推進する拠点として整備された。
サインは人と自然のつなぎ役として、旅前からの誘導、本建物の展示での解説、フィールドでの解説など一連のシーンで展開した。
本建物の展示は、奄美の森を再現して実際の森に入らずとも生きものの魅力に感動してもらい、自然共生への共感につなげることを狙いとしている。展示のサインは他の表現と同等に空間構成要素としてデザインした。アナログとデジタル表現の重なり、時空間の奥行きや移ろい、観察するという鑑賞行為が没入感の高い体験を誘発させる。
この建物を訪れて、実際に体感していただければ幸いです。(河合洋平)
選評(武山良三)
建物は切妻屋根と板材の壁面とで構成され,周辺環境に調和している。玄関横のロゴサインは,木の幹や葉,どんぐり,鳥や動物たちのシルエットを配して建物に見せているところが面白く,自然と視線が誘導される。内部の展示は筆跡が感じられる文字や絵が,自然遺産のイメージとマッチしており,イラストで囲まれた回廊は絵本の中に入ったかのようである。ジオラマの前に立てた透明板に,白でイラストや解説文を記載する見せ方も秀逸だ。