震災の記憶を未来へ繋ぐ「神戸港震災メモリアルパーク」
株式会社乃村工藝社
:
伊藤響
2025年(第59回) 銀賞
作品名震災の記憶を未来へ繋ぐ「神戸港震災メモリアルパーク」
施設正式名称神戸港震災メモリアルパーク
作品代表者伊藤響
作品代表者所属株式会社乃村工藝社
所在地兵庫県
竣工年2025
デザイン
株式会社乃村工藝社 伊藤響
デザイン
株式会社MuFF 今津修平
グラフィックデザイン
株式会社Bowl 細川夏樹
グラフィックデザイン
朝比奈デザイン事務所 朝比奈雄二
グラフィックデザイン
朝比奈デザイン事務所 関弘美
グラフィックデザイン
株式会社乃村工藝社 長谷川聡子
企画
EMPTY 紫村美也
企画
株式会社乃村工藝社 小林智
映像デザイン
株式会社アクロス 松浦聡
映像デザイン
株式会社アクロス 西井太朗
施工
株式会社乃村工藝社
営業・プロジェクトマネジメント
株式会社乃村工藝社 長野悦子
クライアント
神戸市
撮影
春菊
受賞コメントこの度は貴重な賞を賜り、誠にありがとうございます。[br]阪神・淡路大震災の発生から30年が経過し、震災を経験していない世代が増える中、[br]震災直後の1997年に作られた本施設のリニューアルを行いました。震災時の状態を保存している遺構と復興した神戸の街を対比して展示することで、地震の恐ろしさと街を復興させた神戸の人々の力強さを象徴的に伝えることを意図しました。またこの震災遺構への誘引性を高めるため、震災の記憶を直感的に伝えるサインウォールをデザインしました。これからも多くの人々にこの場所を訪れていただき、震災の記憶と教訓を風化させず、未来へ継承する場であり続けることを願っています。
作品意図阪神・淡路大震災から30年が経過し、震災を経験していない世代が増える中、神戸港震災メモリアルパークの改修を行った。震災遺構が保存された波止場に新たな展示を挿入し、より鮮明に震災の記憶を伝えることを目指した。また人々を遺構へ誘引するため、発災した「1995.1.17」をモチーフにサインウォールを設置。多くの人々がこの場所を訪れることで震災の記憶と教訓を風化させず、未来へ継承し続ける場をデザインした。
昔から震災や災害の記憶と記録を残す碑や遺構はさまざま用意されてきた。ここ神戸もそうだ。観光客の多いメリケンパークの一角に、まるでタイムスリップしたかのようなリアルな空間が残されている。メモリアル・ウォールと呼ばれる記憶の壁が、あの日と今との結界をつくる。この壁を中心に被災の実態から復興までの道のりを自然な動線で紹介する。破壊を経験した人々の心情を残しつつ、復興にむけ災害と向きあった人々のエネルギーを感じさせる、優れて大切な場となっている。[山田晃三]