南阿蘇鉄道高森駅・交流施設 サイン計画

有限会社ペーパーバック : 則武弥

2025年(第59回)
南阿蘇鉄道高森駅・交流施設 サイン計画
作品名南阿蘇鉄道高森駅・交流施設 サイン計画
施設正式名称南阿蘇鉄道高森駅・交流施設
作品代表者則武弥
作品代表者所属有限会社ペーパーバック
所在地熊本県
竣工年2024
ディレクション 有限会社ペーパーバック 則武弥
デザイン 有限会社ペーパーバック 則武弥
デザイン DAY 石神正人
建築設計 株式会社ヌーブ 太田浩史
ランドスケープデザイン LYSNING 林英理子
照明デザイン ぼんぼり光環境計画株式会社 角館まさひで
施工 株式会社竹内工務店
施工 有限会社マパルス
クライアント 高森町
撮影 Takumi Ota Photography 株式会社
受賞コメント熊本地震によって被害を受けた南阿蘇鉄道高森駅の「想像的復興」プロジェクト。新しい町のシンボルとして、サインを考えた。高森は世界に誇る壮大な阿蘇のカルデラを背景に発展してきた美しい町である。高森駅は町の玄関口であり、人々にそれらの物語を伝え、紡がれることを願っている。カルデラに沈む雄大な夕日と駅舎のコントラストはとりわけ美しく、町がオレンジ色に染まる時を「高森時間」とし、書体の選定、サインの形状、色彩の調整を行った。都市にみられる機能重視の計画と異なり、人々が何度も訪れ「高森時間」をゆっくり楽しむ光景を思い描く。駅舎の上にそびえた駅名標がその役割を果たしただろう。2つの受賞を心から喜びたい。
作品意図熊本地震によって被害を受けた南阿蘇鉄道高森駅の「創造的復興」プロジェクト。新しい町のシンボル、中心としてのサイン計画。世界に誇る壮大な阿蘇のカルデラを背景に発展してきた町、高森。高森駅はカルデラに育まれた町が持つ物語を伝える玄関口であり、それらが紡がれることを主眼にしている。高森町、高森駅がオレンジ色に染まる時を『高森時間』とし、書体の選定、サインの形状、色彩の調整を行った。
人口6000人あまりの阿蘇の麓、風光明媚なロケーションであり、阿蘇地域全体が「創造的復興」を掲げている中で、この高森駅も同じコンセプトのもと、「高森時間」という最も美しい時間をキーに一度きりの美しい情景をデザインに封入したこの作品に心動かされた。傷跡も多く残っていると思われる地元の人達への優しい癒しと、観光に訪れた人達に見逃さないでほしい最高の時間をノスタルジーな交通サインと、何より建物より高く持ち上げたサインが山の稜線に掲げているような演出が人の心に強く刻まれるのだろうと想像できる素晴らしい作品。[折原美紀]